2014/04/06
朝から幽々子様が笑顔で近づいた来たので
また何か企んでいるな、と思いつつ
「どうしたのですか?」
と聞いてみました。
幽々子様は
「うふふ、今日はね、うふふ」
と言って要領を得ません。
私は幽々子様の考えていることというのが
ほとんどわからない(何が食べたい、とかいうのはたまにわかる時がありますが)ため
また無理難題を頼まれるかと思わずため息を付いてしまいました。
しかし、今日はいつもと違ったのです。
本日のおやつ
・さくらもち
・どらやき
・あんころ餅
朝から妙にべたべた触れるなあと思っていましたが
幽々子様に言わせると今日は
「4/6だからよんむ、ようむの日じゃない。おやつは妖夢の食べたいものにしたげる」
ということらしいです。
とりあえず、と候補を3つ挙げましたが
まさか3つともおやつに出てくるとは思いませんでした。
幽々子様が珍しく主人命令(※)を使ったのでしょう。
私は幸せものです。
「あむあむ」
「妖夢、おいしい?」
「ええ、とっても! でも幽々子様」
「なあに?」
「私の日って、なんなんでしょう? 別に誕生日でも無いですし」
「……はあ妖夢」
「はい?」
「ちょっとだじゃれ言ってみて、なんでもいいから」
「え?」
「早く」
「え、ええと。ふとんがふっとんだ」
「なんで?」
「え?」
「なんで布団がふっとぶの?
私は今まで布団をずうっと使ってきたけど吹っ飛んだことなんて無いわよ?」
「え、と。今のはなんというか、その、だじゃれですので……」
「でしょ?」
「え?」
「無粋なことを聞くんじゃありません。そんな妖夢のあんころ餅はひとつぼっしゅーと」
「ああ!」
一番大好きなあんころ餅を奪うんなんて、幽々子様はやっぱり厳しいです。
よくわかりませんが、いつもよりおやつをいっぱい食べられたので良かったと思います。
(※)幽々子様がたまに使う従者が逆らえない命令です。
この時ばかりはY子さんも口をつぐんで従います。