2014/05/27
こころちゃんが来ました。
修行場でやたらめったら切りの練習をしていたら
とんてとんてと踊りながら愉快にタップを刻みながら
修行場にやって来ました。
「とんてとんて」
「あれ、貴方はお祭りで踊っていた」
「しゃらんら」
「なんのようでしょう？」
「これをお届けに来たよ！」
こころちゃんは懐大きめの袋を取り出しました。
お面はお猿さんです。
「屋敷のご主人様へお届けです」
「おしゃれ扇子ですね。ありがとうございます」
「……じいい」
「あ、これですか。これは今日のお昼です」
本日のメニュー
・山盛り千切りキャベツ
・豚のしょうが焼き
・からし
こころちゃんは私のお弁当に釘付けでした。
それはそうです。
これはY子さんの作ったお弁当なのですから。
「一口あげます。気に入ったなら今度うちにくるといいですよ。
Y子さんという方がおいしい料理をお作りしてくれますよ」
「わあいもぐもぐおいしい」
こころちゃんは気に入ってくれたようです。
……もぐもぐと生姜焼きをほおばるこころちゃんはとてもかわいかったです。
「こころちゃん、おやつをこの後食べませんか？」
「お仕事が忙しいので今はいらないの。ごめんね」
こころちゃんの事をもっと知りたかったのですが
今日はここまでのようです。
「Y子さん、ごちそうさま」
「あ、おかえり。ねえねえ扇子屋さん見た？」
「こころちゃんですね。おやつを誘ったのですが忙しいと言われちゃいました」
「えー私ももっとお話したかったなあ。ちらっと見たけど可愛かったね」
「そうですよねえ」
「飼いたいよね」
「え？」
「え？」
Y子さんはたまに怖い。
