2014/07/11
人里に買い物に行くと、虎に出会いました。
「うーん、もぐもぐ」
私の行きつけのお団子やさんの前の長椅子に座り
つめあわせミックス団子を頬張りながら唸っている虎が居ました。
虎も唸るときは『うーん』と言うのですね。
本日のおやつ
・きなこ
・こしあん
きなことこしあんを買いつつ、虎の隣に座りました。
虎は八個も入っているつめあわせをひょいひょいとたいらげています。
「うーん、もぐもぐ、うーん、もぐもぐ」
「うなるほど美味しいですよね、ここのお団子は」
「やや、貴方は白玉楼の」
私のことは知っていたようです。
私もあちらを知っています。お寺の星さんです。
「何を悩んでいるのですか?」
「おみやげに何か一種類買っていこうと思うのですが」
「なるほど」
それは悩みますね。
ここのお団子は全て美味しいので。
私はそう伝えました。
「しかし星さん、うーん」
「どうしましたか?」
「そのつめあわせミックスを持って帰ればいいのではないでしょうか。
種類もありますし」
「……そういう手もありましたか!」
星さんはありがとうございます、と私のお皿にごま団子を乗せて
新しく買った詰め合わせを包んでもらいに行っていました。
灯台下暗し、そんなお話です。
くれるのはごまじゃなくてきなこが良かったなあ。