2014/08/20
暑いので修行場に行くのはやめ、部屋で幽々子様ととりとめのない話をしていると
いつのまにかおやつの時間になっていました。
あやとりの話でなぜか盛り上がってしまったのです。
本日のおやつ
・すいか
・お塩
「しゃくしゃく。うーんやっと夏って感じがするわね」
「もう夏も終わるんですけどね」
「妖夢は風流無いわねえ」
「そんなことないですよ。でも、うちはすいかがおやつになる時期は少し遅いですね。
Y子さん、なにかわけがあるんですか?」
「いや、特別なわけじゃないんだけどさ」
「はい」
「この時期になるとすいか安くなるからね」
「……なるほど」
私は納得してしまいました。
確かに、七月や八月あたまの方がすいかの需要はありそうです。
ですが幽々子様はその理由を聞いて、少し青ざめていました。
「ね、ねえ…… Y子さん」
「どうしたんですか幽々子様?」
「うちって…… そんなにお金…… まずいの……?」
「あ、いや、そういうわけでは」
Y子さんが青ざめている幽々子様に必死の言い訳をします。
私はこのすきにすいかをいっぱい頬張りました。
「いや、ほら、すいかって大きいから少し勇気いるじゃないですか、買うの。
だからなんというかあまり夏本番の時に手が出さないなっていう、そのなんというか。
もし来年からちゃんと旬な時期に食べたいなら買いますし。
ほんと私個人の問題ですのでなんかすみません、お気を使わせて」
「ならいいんだけど。しゃくしゃく……」
珍しくおびえる幽々子様をみて私はなんだかおかしくなってしまいました。
が。
「あー! 妖夢私のぶんも食べたでしょ! 気づいたらこんなに減ってる!」
すぐ元気になりました。
私は口の中にある種をぷっとだして、安いのならまた買えばいいじゃないですか、と幽々子様にいいました。
もちろん、そういう問題ではないとはたかれました。