2014/09/10
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今日は幽々子様の作業を手伝いました。
私が資料を運んで幽々子様は自室でなにやらサインをしています。
「幽々子様、もう二時間ほども作業しっぱなしです」
「んーでもさ。おやつの時間までに終わらせてゆっくりしたいじゃない」」
「たしかにそうですね。じゃあなにか手伝うことは……」
「あ、妖夢気をつけてねそこ」
「へ?」
本日のおやつ
・一口シュークリーム
「あ、あのY子さん……」
「どうしたのふたりとも。おやつの時間になってもこないなんて。
ちょっと心配したわよ」
「あ、あの。今日だけおやつは幽々子様の部屋に運んでくれませんか?」
「え、なんで?」
「それがその……」
幽々子様の作った資料に私は盛大にお紅茶をぶちまけてしまいました。
幽々子様は部屋に入れてくれません。
怒鳴りはしませんでしたが、きっと怒っていたに違いありません。
「今日の一口シュークリームは一人何個ですか……?」
「え、六個だけど」
「じゃあ私はふ……みっつでいいので幽々子様にあげてください」
「え、でも妖夢ちゃん、この人里のお菓子屋さんのシュークリーム好物じゃない、いいの?」
「………………いいです」
しょうがないのです。
幽々子様の邪魔をしてしまったバツなのです。
もうすぐ終わるはずだった幽々子様の作業を私はぱあにしてしまいました。
従者失格です。
でも。
「妖夢ちゃん、幽々子様が自分の自分で食べろって。はい」
幽々子様は優しいので、ついつい甘えてしまいます。