2014/09/29
「はあ……」
「Y子さん、逃げちゃいますよ」
「そうね、はあ……」
Y子さんが悩んでいました。
何を悩んでいるのかと聞いても答えてくれません。
「ふむ……」
「あら、妖夢がいっちょまえに頭を抱えているわ」
「幽々子様……実はですね」
私は説明しました。
Y子さんがさっきから幸せを逃しているのを説明しました。
「Y子さんがねえ。でも妖夢、ふふふ」
「何ですか?」
「Y子さんが悩んでるのをみて妖夢が悩んでいるのね。
じゃあ私は妖夢をみて悩まないと」
「そういうルールないですから」
本日のおやつ
・みかんゼリー
「どうですか? ふたりとも」
「美味しいですよ!」
「うんうん美味しいわねえ。ところでY子さん、さっき妖夢がね」
幽々子様がY子さんに悩みのことを聞きました。
私が聞いても答えませんでしたが、幽々子様に聞かれたらそれは別です。
「それが、幽々子様」
「うんうん」
ここでずるいことにY子さんは幽々子様に耳打ちしたのです。
内容は聞けませんでした。
「えっ」
「これが、ね。辛いんですよ」
「そっかあ…… いいわよY子さん、休んでて。今日は皆でY子さんのお仕事するから」
ということで今日の晩御飯は皆で作ったお鍋になりました。
ただ具を入れるだけの簡単料理です。
とても美味しかったのですが……
悩みとは何だったのでしょうか。
幽々子様もかたくなに口を開きませんでした。
聞いてもただ私の頭をぽんとやって
「今度ね」
といっていました。
今度がいつかはわかりませんが、私がまだ参加できない内容のようですので
おとなしく鍋をつついていました。
夜にはY子さんは元気になっていました。