2015/07/21
二年目150
「もぐもぐ。幽々子様、相談があります」
「き、聞いた? Y子さんカセさん。
な、なになに妖夢恋の相談? きゃー妖夢ったらそんなお年ごろに」
「いえ、この最後に残したチキン南蛮にタルタルをかけるかマヨネーズをかけるか
相談しようかと思ったのですが」
「……」
「……あいたっ。なんで叩くんですか!」
「Y子さん、カセさん、今のどっちが悪い?」
「今のは妖夢ちゃんですね」
「そうですね」
なぜか私のせいになりました。
本日のメニュー
・チキン南蛮
・あぶらげのおみそ汁
・ほうれん草玉子炒め
「妖夢はダメねえ」
「妖夢ちゃんはダメですね」
幽々子様とY子さん二人にダメと言われました。
なぜかはわかりませんがダメらしいです。
「でも幽々子様、チキン南蛮は美味しいのでどっちがいいか困ります」
「妖夢、こいの話しましょうよ。なんか私いまそういう気分だから」
「鯉こくは食べたことないです」
「あんたわざとやってるわね」
わざとです。
こういうギャグが食卓を盛り上げるのです。
「……」
「……」
「……」
「あれ」
盛り上がりませんでした。
こういう日もあります。
「じゃあ妖夢、最後にひとつ」
「なんですか幽々子様」
「私は若い頃はぶいぶい言わせてたわよ。だから妖夢も」
「私は過去にとらわれないので」
びんたされました。
結構痛かったです。
幽々子様は笑っていましたがわりと目が怖かったです。
ちょっと真面目に謝ってきます。