2015/08/04
二年目164
「ふうー! カセさん、あつはなついですね」
「うん」
「ふうー! そろそろ休憩しませんか?」
「もうちょっとだから」
「ふうー! はい」
「……」
「ふうー! あつい、あつい」
カセさんのアイロンがけを手伝いました。
カセさんは手際がいいので洗濯物の山はみるみるうちに減っていきます。
私は水を服にかける係です。
専用の容器に水を入れ、息を吹きかけると霧状になるのでそれをアイロンがけするという方法です。
こうすると服がぱりっと決まるようです。
本日のおやつ
・かき氷(レモン)
「あれカセさん、妖夢は?」
「幽々子様、すみません。妖夢ちゃんとアイロンがけしてたのですが」
「うん」
「妖夢ちゃんは霧吹きをやっていたのですが、あまりに気合が入りすぎて酸欠で倒れました」
「ぶふっ」
「聞こえてますよ幽々子様!」
おやつの時間になりましたがふらふらでしたので隣の部屋で横になっていました。
霧吹きは気合を入れ過ぎると駄目です。
「笑わないであげて下さい。妖夢ちゃん頑張ってたので」
「ぐふっ……う、うん。カセさんが……そういう……ふふっのなら……」
こらえきれていませんでした。
失礼な主人です。
ともあれ横になったらすぐ良くなりました。
ですが、かき氷は半分溶けていました。
これはいけません。
カセさんのお手伝いはし続けますが
おやつがかき氷の時は断るときにします。
これはしかたのないことなのです。