👻キャラ紹介「ツシマ」「ノゾっち」「ナコ」「イマナ」を更新しました👻

2015-08-17

2015/08/17
二年目177

「妖夢、妖夢や」
「ここに」
「ちょっとこっち来て」

 幽々子様のお部屋に連れて行かれました。
 怒られるのではないかとドキドキして行くと。

「むふふ」
「なんですか?」
「じゃん」
「あ! ゆゆこさぶぶぶ」
「ちょっと静かに」

 口を塞がれてしまいました。
 でもそれはしかたがない事なのです。

 本日の秘密のおやつ
 ・高級ごじばチョコレートケーキ

「ど、どうしたんですか! 高そうな入れ物ですよ! うひょう!」
「妖夢、興奮するのはすっごくわかるけど静かになさい。Y子さん達にバレちゃうでしょ」
「でも幽々子様、一ホールあるのなら皆で分けて食べるべきでは……」
「開けてみて」
「はい。……あ、箱はおっきいのに二切れしか入って無いです!」
「余り物ってことで紫から貰ったのよ。だから内緒で二人で食べちゃおうか」
「わかりました。極秘のおやつですね」

 そこからの作業は慎重にやりました。
 私は自分の部屋に戻り、以前咲夜からもらった紅茶の葉を持ってきました。
 緑茶でもいいのですが、やはり洋菓子には紅茶だろうという幽々子様の案です。
 これは誰にも見つかってはいけない極秘のお茶会です。

「それでは」
「はい、幽々子様」
「いただきます」
「いただきます!」

 このチョコレートケーキは食べたことがない味がしました。
 お酒が入っていて、どうにも大人の味です。
 コクがあるのにくどくなく、すいすいお腹に入っていきます。
 あまりに美味しいので私は途中涙を抑えるのに必死でした。

「美味しすぎました……!」
「本当ねえ。今度みんなの分も紫に頼んでみよっか」
「はい! それにしてもこの英語はなんと読むのでしょう。幽々子様読めますか?」
「ご、……ごじば?」

 今度はみんなでこじばのチョコレートケーキを食べたいです。
 きっと盛り上がるんだろうなあ。