2016/01/10
二年目320
「歌を思い切り歌いたいんです」
「歌えばいいじゃん」
フミタさんの部屋に行きました。
本日の秘密のおやつ
・生チョコレート
「絶望的に美味しいんですがこのおやつ」
「うん」
「確実に食べ過ぎてしまうんですが」
「うん」
「そして歌いたいんです」
「そしての意味がわからないけどストレスでも溜まってるの?」
「浴槽で歌ってるじゃないですか、みなさん」
従者お風呂は四人ほど入れるので
あまり一人の機会がありません。
「いいじゃん他の人居ても」
「音痴なので恥ずかしいんです」
「ちょっと歌ってみて」
「やです」
「……ああそう。じゃあ今度オフロに入った時にでも」
「そうですねフミタさんだけなら恥ずかしく無いです」
「ちょっと待って」
今まで黙っていたカセさんが手を上げました。
「私がいるとなんでダメなの妖夢ちゃん」
「カセさんのことは尊敬してます」
「うん、ありがとう」
「だからです」
「ちょっと待ちんさい」
今度はフミタさんが手を上げました。
「聞き捨てならないね妖夢ちゃん」
「フミタさん、違いますよ。フミタさんは話しやすいんです」
「うん」
「だからオッケイなんです」
「うーん……」
「妖夢ちゃんの基準はよくわからないね」
フミタさんもカセさんも首をひねっていました。
もちろん幽々子様の前でも歌えません。
答えは明白です。お腹を抱えて笑った後からかってくるに決まっています。
歌がうまくなりたいです。
夜雀の屋台に行って習ってこようか真剣に考えた一日でした。