2016/03/08
三年目19
「ねえ、Y子さん。私の事好き?」
「もちろんです幽々子様」
「あんドーナツ」
「駄目です」
なにやらいちゃいちゃしていました。
でも目でケンカしていました。
本日のおやつ
・あんドーナツ
「だってねY子さん、今日はうまくいったでしょ」
「そうですね、今日のあんドーナツはうまくいきました」
「じゃあもいっこ食べてもいいでしょ」
「食べ過ぎです」
「私にとっては食べ過ぎじゃないの」
私とカセさんはもぐもぐとやっていましたが
二人はケンカしていました。
「だって食べたいんだもん!」
「明日あげますって」
「Y子さんのあんドーナツ最高なんだもん!」
「主がそういうしゃべり方は良くないですよ」
「Y子さん好きよ」
「私も好きですよ」
「食べていい?」
「駄目です」
「じゃあY子さんを食べる」
「へ?!」
「隙あり!」
幽々子様があんドーナツを奪い取りました。
私とカセさんはもぐもぐやりながら眺めていました。
「うふふ、食べるわね」
「幽々子様」
「なあに。あーん」
「食べたら許しませんからね」
「あー……」
久しぶりに見ました。
Y子さんが怒っていました。
幽々子様は口をあんぐりあけたまま固まっていました。
流石の幽々子様もこれはいけません。
私とカセさんはこのあたりから席を立ったので覚えていません。
ただ、夕飯の時は幽々子様がすごくY子さんのご機嫌とりをしていました。
主人とは何なのでしょう。
疑問です。