2016/05/09
三年目81
「お腹が空きました」
「お腹空いたわね」
「お腹空きましたね」
「……なんですか」
Y子さんが珍しく責められています。
でも全部Y子さんが悪いわけではないの。
本日のメニュー
・ごはん
・ツナ缶
・焼き鳥缶
「……私は悪くありません」
「知ってるわよY子さんいただきます」
「いただきます」
「いただきます」
私と幽々子様とカセさんは黙って食べ始めました。
Y子さんがお昼ごはんの水炊きを全て床にぶちまけたのです。
「……私だってミスくらいしますよ」
「Y子さん、私もカセさんもY子さんを責めているわけじゃないのよ。
ただあの水炊きが凄く美味しそうだったから残念なのよ」
「え、幽々子様。私は」
「妖夢はちょっといらっとしてたじゃない」
「してません!」
幽々子様は失礼です。
でもものすごく美味しそうなにおいとみためがすぐそこまで在ったのに
食べられないなんて本当にショックです。
……明日は水炊きが食べたいです。暑くなければ。