2016/06/10
三年目113
想いを馳せるっということは素晴らしいことです。
あの空に浮かぶ星のように私の想い人も輝いているのでしょうか。
「え、なにそれ」
「そういうシーンがあったんです。いいですねえ」
恋愛小説は面白いです。
本日の秘密のおやつ
・もずく
・バナナ
「フミタ、明日……何この状況」
「それでですねフミタさん、この女の人がいつも悲しい事件に巻き込まれるのです。
それを男の人が危機一髪で解決することによって二人はすごくいい関係になってですね」
「ああ、そう……」
「女の人は凄く不幸な環境で育ってですね、とても不憫なんですよ。
でも男の人は優しいからそんな女の人のことをしっかり考えてあげて」
「カセさん助けて!」
「……じゃあね」
「ひどい!」
いつものこっそり従者女子会ですが
今日はフミタさんに昨日借りてきた恋愛小説の話をしてあげました。
なぜかカセさんは逃げました。
「ねえ妖夢ちゃん、いつその話終わる?」
「今第二章の途中なのでえーと」
「……全何章?」
「十六です」
「カセさーん!」
フミタさんはカセさんに助けを求めていました。
なぜかわかりません。
今度も読んだら話してあげることにしましょう。
きっとフミタさんも楽しみなはずです。