2017/05/16
四年目87
本日のおやつ
・しゅわガム
「ひい！ なんですかこれ」
Ｙ子さんがけらけら笑っていました。
里で貰ってきたようです。
「これ、ふひい、なんか、もう、泡が出てきたんですけど！」
「私も食べようっと。はい、ナコさん」
「私もいいんですか。いただきます」
ナコさんもＹ子さんも口に入れていました。
「うへ、なにこれ」
「……」
Ｙ子さんも慌てふためいてナコさんはもう黙ってもん絶していました。
しゅわガムはきついです。
そして私は思いついてしまいました。
「これ、三つくらいいっぺんにフミタさんに食べてもらいましょう」
「それ採用」
「……」
Ｙ子さんはノリノリでした。
ナコさんはもん絶していました。
「フミタさん、ガムはいかがですか？ 一気に食べると美味しいです」
「え、なにそれ見たこと無い。貰っていいの？」
「どうぞどうぞ」
「いっただきー」
フミタさんは一気にいっていました。
隅からＹ子さんも覗いています。
「あ、美味しい。いいねこれ」
「……美味しいですか」
「うん、なにこれ里で買えるの？」
「……残念です」
「え？」
残念な結果でした。
フミタさんは色々そういうのに慣れすぎです。
Ｙ子さんもため息を突いていました。
ちなみにですがナコさんはまだもん絶していました。
三者三様のしゅわガムです。
また食べたいです。一個ずつで。
