2017/06/20
四年目122
「第二回 チキチキ! バナナミルク選手権大会ー」
「こういうので二回目あるの初めてじゃない?」
「……?」
「うふふふ」
「おー」
カセさんは疑問を投げかけ
ナコさんはぽかんとして
幽々子様は笑っていました。
きっと前回のことを思い出したのでしょう。*1
マヨネーズバナナミルクは想像以上の味でした。
「はいじゃあ各々作って」
「あ、あのY子さん」
「なあに?」
「これは恒例なんですか?」
「うんにゃ、二回目。ナコさんも作ってね」
「はい……」
今回は五人居ます。
前回はどんけつだったので挽回したいです。
ということでまずは試飲です。
「まずはこれから。誰の?」
「私です」
Y子さんのからです。
色はバナナとまだらの焦げ茶です。
「あら美味しい。ピーナッツ?」
「ピーナッツクリームチョコパウダーバナナミルクです」
「ながい」
「美味しいですねえ。Y子さんと一緒に料理してる時に思うんですよ。
Y子さんはセンスがあるので見てて楽しいんです」
「ナコさん褒めすぎー」
カセさんの感想は「ながい」でした。
そして照れるY子さんです。
つぎは幽々子様です。
「抹茶くろみつバナナミルク」
「美味しい」
「美味しい」
「美味しい」
「美味しいです。素晴らしいです幽々子様」
「なんかみんな平凡な答え。あとナコさん近い」
普通に美味しかったです。
ナコさんはもう幽々子様を褒めていました。
幽々子様好きすぎです。
そしてつぎはナコさんです。
「どうですか幽々子様」
「おいしい。……あんこ?」
「水ようかんをどばっと入れたんです」
「ナコさん話し方とは裏腹に豪快なのねえ。あと近い」
これも普通に美味しかったです。
ナコさんは幽々子様にくっつきすぎです。
「そして私ですよみなさん。どうぞ!」
「なにこれ?」
「みたらしチョコバナナミルクです!」
懇親の出来です。
「……普通」
「……うーん、まあ」
「……そこそこ」
「……別々で食べたいですね」
上から幽々子様、Y子さん、カセさん、ナコさんです。
ナコさんが結構ひどいです。
「さてみんな、順位決めましょう。私はY子さんのが」
「幽々子様、まだ私が」
「……カセさんの、怖いのよう」
私も同意見です。
最後はカセさんです。
「しそ明太バナナミルクです」
「Y子さんーカセさんなんかパスタ作ってるー」
「カセさん、幽々子様泣いちゃったんだけど」
「まあ飲みましょう」
「美味しい!」
すでに飲んでいたナコさんは美味しく感じたそうです。
私達も飲んでみました。
「なんで美味しいの?」
「混乱してきた」
「美味しいですねえ」
幽々子様は不思議そうな顔で飲んでいます。
Y子さんは混乱しています。
そして結果発表です。
本日のおやつ
1位 ピーナッツクリームチョコパウダーバナナミルク
2位 しそ明太バナナミルク
3位 抹茶くろみつバナナミルク
4位 ようかんバナナミルク
5位 みたらしチョコバナナミルク
……またどんけつでした。
皆さんはちょっと発想がおかしいです。
ずるいです。
またやる時は勝ちます!
*1 2015/10/24 妖夢ちゃんごはん日記二年目244