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2017-09-19

2017/09/19
四年目212

「朝から暑いですね」
「今日晩ごはんラーメンだから」

 目から驚きが飛び出ました。
 私はラーメンに浮かべるほうれん草ともやしを買いに走らされました。
 でも文句なんて言いません。
 なぜなら今日はラーメンなのですから。

 本日のメニュー
 ・じろうさん家のギトギトラーメン

「な、なん」
「ナンじゃなくてメン」
「じゃなくて、なんですかこれは!」
「ラーメン」

 ドロドロでした。
 白い濃厚そうなスープに油が浮いています。
 そこにほうれん草とゆで卵、しゃきしゃきのもやしとにんにくが乗せられています。
 あとは大きな焼豚。
 これは食べるのが大変そうです。

「Y子さんこれは……」

 幽々子様すら恐れおののいていました。

「実はですね幽々子様」
「え、ええ」
「紫様が先ほど来まして」
「紫が?」
「こういうものがあるから作ったら幽々子様が喜ぶと」
「へ、へえ」
「先ほど味見した時にはたいへん褒めてくれました。きっと美味しいはずです。
 じろうというお家の方が好んで食べるものだそうです」
「じゃ、じゃあ食べましょうか」

 幽々子様が恐る恐る口をつけました。
 しばらくもにゅもにゅやるところを皆で見学します。

「うーん」
「どうですか、幽々子様」
「味がこくて……ずぞぞぞぞん。何か複雑なようだけどとても大味で、ごくごく。
 麺ももちもちだかた食べづらいしずぞぞぞ。いまいちかしら。もぐもぐ」

 そんなことを言いながら勢い良く食べていました。
 なぞです。
 私達も食べ始めました。

「うーん?」
「変な味ですね」
「それでも、不味くはないですね」
「ずぞぞぞ」
「ずぞぞぞ」
「ごくごく」
「焼豚油すごいです」

 それでも、なぜかあっという間に食べてしまいました。
 お腹はぱんぱん。汗もびっしょりかいています。

 ……これは、明日の朝ごはんがいらなくなるかもしれません。
 何か不思議なじろうさんの家のラーメン、美味しかったですがしばらくはいいです。
 不思議な食べ物もあるものです。