2017/10/08
四年目231
朝起きたら何かが頭のなかで流れていました。
「とぅんてんてんててん、とぅんてんてんててん」
何の曲か思い出せません。
「幽々子様、この曲何の曲でしたっけ。とぅんてんてんててん、とぅんてんてんててん」
「妖夢って音痴ね」
ひどい言いようです。
本日のおやつ
・抹茶どら焼き
「あっちゃー抹茶どら焼き」
「カセさん、幽々子様の抹茶ダジャレです」
「イマイチだね」
「そうですね」
幽々子様はしょぼくれていました。
ナコさんは無理に笑っていました。
気を使いすぎです。
「そうだ。Ｙ子さん、この曲わかりますか。とぅんてんてんててん、とぅんてんてんててん」
「うーん」
「どこかで聞いたんです。とぅんてんてんててん、とぅんてんてんててん」
「妖夢ちゃんって音痴だね」
かちんときました。
幽々子様も震えて笑っていますし。
「カセさん、とぅんてんてんててん、とぅんてんてんててん」
「……あの、たまに来る楽団の。プリズムリバー」
「あ、そうかもしれません。今度聞いてみます」
カセさんに伝わりました。
だから音痴じゃないです。
「まあカセさんも音痴だからね」
「Ｙ子さん何か言った？」
「い、言ってない……言ってない……」
カセさんの目が結構怖かったです。
カセさんが音痴だから私の歌が伝わったのでしょうか。
……そ、そんなことは無いはずです。
カセさんも私もきっと歌がうまいです！
……多分
