2018/2/21
五年目3
「やだやだやだやだやだやだやだやだ!」
「幽々子様、妖夢ちゃん思わずタメ口になってる」
「面白いわね」
幽々子様とフミタさんは合わせてはいけません。
危険です。*1
「こっち来ないで下さい!!!」
「あ、剣持ってる」
「あれはまずいわね」
二人はひどかったです。
本日のおやつ
・コオロギの素揚げ
「バカなんじゃないんですか?!」
「真面目よう」
「真面目よう」
バカだと思います。
コオロギを突然出して「食べろ」なんてバカです。
「いただきまーす」
「ひっ、幽々子様、そんなもの食べたら」
「私も食べよー」
「……フミタさん、しんじゃいますよ」
二人はさくさくもぐもぐやっていました。
グロテスクです。
「妖夢ちゃんもさあさあ」
「むりです。バカです」
「妖夢、食べなさい」
幽々子様命令が出てしまいました。
食べなきゃいけません。
「幽々子様、本当に無理です。申し訳ございません。無理です。バカです」
「それは私に言ってるの?」
違います。
でも無理です。コオロギなんて食べて良いものではありません。
「良いから食べなってー」
「無理ですって」
「はい、フミタさんいま」
「ゆ! 幽々子様話して下さい!」
気付いたら後ろにいた幽々子様は私を押さえつけてきました。
さすが我が主人です。
「はいあーん」
「ふぼぼぼふぼ」
「もぐもぐしてー」
「うわああああん」
「……どう?」
「どう妖夢?」
「……美味しいですね」
なんか美味しかったです。
もう三匹くらい食べました。
なんかじんわり味がしみてて美味しいんです。
謎です。
「ね? 妖夢こういうの絶対に好きだと思って」
「すみませんでした。美味しかったです」
「私と幽々子様はその味を広めたかっただけなんだってー」
「ひっ」
すると、そこにツシマさんが来ました。
私達が食べるそれを見て悲鳴をあげていました。
「二人共、わかってるわね?」
「がってん」
「もちろんです」
ということで泣き叫ぶツシマさんに無理やり食べさせました。
なんだかんだツシマさんも美味しいといっていました。
一匹しか食べてなかったですが。
「こうして白玉楼にコオロギが浸透したのであった。ごちそうさま」
フミタさんが無理やり〆てくれました。
また食べたいとは思いませんが、あったら食べたいと思います。
ごちそうさまでした。
ちなみにY子さんとカセさんは大好きだそうです。
流石です。
*1 2016/08/04 三年目167