2018/3/26
五年目36
起きたらY子さんと抱き合って寝ていました。
覚えていません。
どうしてこうなったのでしょう。
「……」
「……はよざす」
そして起きたら目があいました。
あちらも混乱しているのでしょう。
「なに?」
「こっちの台詞です」
昨日のお花見宴会で何が起きたのか、それは誰もわかりませんでした。
本日のおやつ
・フルーチェ
ちなみに今日のおやつは
「なんですこれ?」
「妖夢覚えてないの?」
「え?」
なんでも昨日のお花見で人気になった一品だそうです。
「これ牛乳と混ぜるだけなんですよ幽々子様。なんかおだいどこにありました」
「あれ、Y子さんも覚えてないの?」
「はい?」
一番気に入っていたのはY子さんだったそうです。
「もう、皆駄目ねえ」
「でも流石に昨日のお花見は異常でしたよ幽々子様。なんかもう見たこと有る妖怪全員居た気がします」
すごい人でした。
人が多ければ多いほどお酒を飲まなくてはいけません。
美味しいので良いのですが、記憶は彼方に飛んでいきます。
「でも幽々子様、私は楽しかったことは覚えています。妖夢ちゃんと違うので」
Y子さんが抜け駆けしようとしていました。
私だって覚えています。
……楽しかったはずです。