2018/5/24
五年目95
「カセさん……」
「食いな」
「惚れそうです」
カセさんはおっとこまえでした。
男前ではありません。
おっとこまえです。
「昨日のお詫び」*1
「ど、どれにしましょう」
「妖夢ちゃんが選んでいいよ」
なんとカセさんがケーキを買ってきてくれたのです!
よっつもあります!
「ショート、チョコ、レアチーズ、モンブラン」
「え、え、どれにしましょう」
「残ったのは幽々子様とY子さんとナコさんでじゃんけんするから」
つまり私とカセさんは確定で食べられて
三人はじゃんけんということです。
一人食べられません。
幽々子様が他の従者さんと同じ位置にいるのが面白いです。
「決めました。迷いましたけどやっぱりショートケーキが一番です」
「うん。じゃあ私レアチーズにしよ」
そうしてカセさんからケーキをうけとった瞬間です。
「へぶすん」
「あ」
くしゃみが出ました。
「わあ!」
その瞬間、普段の修行で鍛えた瞬間初速ダッシュを発動しました。
私は目にも留まらぬ速さでケーキの落下よりも早くお皿をケーキの下に設置しました。
「え、はや」
「ふう。久しぶりに本気を出しました」
「ケーキのために本気を……ぶふふ」
なんか笑われましたけどケーキが無事で良かったです。
見た目は悪いですがとても美味しかったです!
カセさんごちそうさまでした。
本日のおやつ
・ぐちゃぐちゃのショートケーキ
*1