2018/7/17
五年目149
「海?」
「ええ、結構前にお嬢様が作ったんですよね」
咲夜におやつに誘われたと思ったら、そんなことを言われました。
私と幽々子様が月に行ったときのお話です。
「で、その海をまた作るんですか。なんで私が手伝わないといけないんですか」
「アンデッドは火に弱い。ということは水に強い、とパチュリー様が」
「まああってなくもないですけど。私も入って良いんですよね」
「もちろん。主人も喜ぶわ」
ということで今日は海を作りました。
本日のメニュー
・かき氷(宇治金時)
・ひなんしぇ
「ここらでおやつにしましょう」
「ひい疲れた。やった休憩だ」
「水と水を吸うお菓子ですわ」
「これ美味しそうです。ケーキですか?」
「ひなんしぇ」
「ひなんしぇ?」
海を作るのは何かと重労働でした。
図書館の本棚を丁寧に動かして(乱暴にするとパチュリーさんに怒られます)
更には海を入れるばかでかい容器をゴブリンさんやメイド妖精さんたちと運びました。
「美鈴さんがいれば余裕だったのでは」
「あら、そういえば」
「そういえばって……」
咲夜はひょうひょうとそう言っていました。
ともかく、海はもうちょっとかかります。
明日も作りに紅魔館へいきます。
まあ私はかわったお菓子がもらえるので良いのですが。
しめしめ。