2018/8/15
五年目178
ふと気になったのでカセさんに聞いてみました。
「あのカセさん」
「んー?」
「カセさんてどのくらいにいるんですか」
「……日本語下手になったの?」
「あ、いえ。従者の中でどのくらい偉いんですか」
「んー」
なにか微妙そうな顔をしていました。
本日のおやつ
・シュークリーム
カセさんはなぜか里のお茶屋さんまで私を連れ出しました。
聞かれたくない話だったようです。
「正直言うとあんまりわからないんだよね」
「え」
「Y子さんが長いのはわかるでしょ?」
「ええ、もう幽々子様との会話を見ていれば」
たまにY子さんのほうが偉くなるときがあります。
「ほんでイマナさんとかも長い。昔はよく飲んでた」
そういえばカセさんの悪酔いのことも知ってそうな感じでした。*1
やはりお金関係のお仕事の人たちは長いはずです。
「あとはね、わかんない」
「え」
「正直フミタすらわからない」
「まじですか」
「フミタの事呼び捨てにしてるけど、もしかしたら私より長いかも」
「そういえばY子さんのこと、ちゃん付してますね」
「ね。それ初めて聞いた時、すでに呼び捨てにしてたから焦った」
「……そですか」
「だからわりと適当。あんまり気にしないで。詮索しないで。なんかこう、バランスとかが崩れるかもしれないし」
「あいあいさー」
ということであまり聞いてはいけない話を聞いた一日でした。
シュークリーム一つで交わされた約束は絶対です。
胸にしまって、明日も白玉楼で過ごします。
*1 2017/12/05 四年目289