2018/12/16
五年目301
「忘年会……?」
密かにお酒を飲みすぎていたカセさんが記憶をぶっ飛ばしていました。
忘年会があった記憶すらありません。
忘年しすぎです。
「カセさん、まじですか。酔っ払ってフミタさんが鼻から梅酒を飲んだのも覚えてないですか?」
「梅酒……?」
「ええと、じゃあフミタさんが永遠亭のてゐさんに飲み比べの勝負をして思い切り負けたのとか」
「飲み比べ……?」
「じゃあフミタさんが」
「フミタ……?」
フミタさんすら覚えていませんでした。
もうカセさんは駄目です。
本日のおやつ
・しょうゆせんべい
「ばりばり、あ、フミタさん来ました」
「……はじめまして?」
「え、なにカセさんどうしたの」
「妖夢ちゃん、こちらの方は」
「フミタさんです」
「あああの、梅酒を鼻から飲んで兎に飲み比べで負けて罰ゲームでお姫様にビンタされたっていう……」
「覚えてるじゃないですか!」
さっき説明した情報以上の事を知っていました。
忘れてないですこの人。
カセさんがおちゃめでした。
フミタさんはぽかんとしていましたが面白かったので良いです。
宴会はこういうところにも楽しみがあります。
今度は神社の忘年会、楽しみにしましょう。