👻キャラ紹介「ツシマ」「ノゾっち」「ナコ」「イマナ」を更新しました👻

2018-12-20

2018/12/20
五年目305

「ただいまあ」
「おかえりなさいませ」
「んもう疲れたわあの方ったら人の使い方が荒いんだもの」
「お疲れ様です」
「……なんでみんなそんな仰々しいの?」

 幽々子様がお仕事から帰ってきました。
 あの方というのは閻魔様のことです。
 今日はY子さんとフミタさんとお出迎えです。
 仰々しいのは幽々子様に残しておこうと思った日本酒をすべて飲んだからです。

「……」
「……妖夢」
「なんでしょうか」
「そんな私に残しておくべきだったお酒を全部飲んだみたいな顔してどうしたの」
「え、なんでわかったんですか!」
「妖夢ちゃん」
「え、あ!」

 ひっかけでした。
 いや、引っ掛けにしてもあまりに具体的すぎます。
 
「紫に聞いたからね。昨日はみんなで宴会したんでしょ?」
「……はい」
「まあそれはいいのよ。みんな楽しんだのなら」
「……はい」
「それで私のお酒は?」
「……はい」

 ありません。
 なぜならみんなで楽しく昨日全部飲んだからです。

「幽々子様、ありませんのでY子さんがこんなものを用意しました」
「あら」

 本日のおやつ
 ・日本酒アイス

「ちょっとだけ余ったのでアイスにかけてみました」
「ぽいぴい。ちべたい」

 ちべたいですが、ぽいぴいが出ました。
 良かったです。
 これで幽々子様の機嫌もなおってくれました。

「でも忘れないからみんながお酒残してくれなかったの」
「……」
「……」
「……」

 これにはY子さんもカセさんもフミタさんもだんまりです。
 幽々子様は女です。
 女の恨みは深いものです。
 ……次からは気をつけましょう。