2019/01/08
五年目324
「どうしたんですかカセさん?」
「Y子さん家出したって幽々子様が騒いでる」
「え?」
大変なことが起きました。
幽々子様が置き手紙を見てよよよと泣いています。
「幽々子様、それを見せてください」
「ほらみて妖夢。とうとうY子さんは私達に愛想がつきたのよ。よよよ」
「『山へきのこを探しに行きます』……え?」
「きっと家出のことよ。比喩よ比喩。ゆゆゆ」
「泣き方がひゆに引っ張られてますよ」
どうやら頭のいい幽々子様の勘違いのようです。
頭が良すぎるのも考えものです。
本日のメニュー
・きのこ鍋
「きのこ鍋ほいひい」
「すっかり泣き止みましたね」
「なんのこと?」
幽々子様はさっきのことなんてなんのそのです。
「カセさん、なんだったんでしょうかさっきのは」
「まあさっきの幽々子様も謎だけどさ、妖夢ちゃん」
「なんでしょう」
「この時期にきのこ山に採りに行くY子さんのほうが謎でしょ」
「たしかにそうです!」
これはもしかして幽々子様とY子さんのおもしろ行動合戦だったのかもしれません。
謎です。
謎に包まれています。
泥だらけのY子さんと赤い目をした幽々子様を見ながらカセさんと一緒に頭をひねる、謎な一日でした。