2019/01/19
五年目335
無性にいらいらします。
何にというわけではないですが、何かとうまくいきません。
靴下が片方見つからなかったりとか、書き損じてしまうとか、幽々子様にからかわれるとかそういうことだけです。
「妖夢、いらいらいしてない?」
「してないです」
「言葉にトゲがあるわあ……」
「ないですよ、ないです」
「いらいらしないでえ」
「そう言われるとなんかいらいらします……って何してるんですか!」
幽々子様に声を荒げてしまいました。
でも仕方がありません。
幽々子様は私のお腹のお肉をつまんできたのです。
本日のおやつ
・いちご大福
「そりゃ怒りますよ幽々子様」
カセさんが幽々子様をしかっていました。
私を怒らせたからです。
「妖夢ちゃんのお腹の肉は確かにぷにぷにですけど」
「カセさん」
「あ、怖い」
カセさんは怖い怖い言いながらいちご大福をかじっていました。
「妖夢、そんないちご大福みたいにほっぺを膨らませないの」
「膨らませてません」
「ほらこんなにほっぺ」
「怒りますよ」
「もう起こってるじゃない。はい」
幽々子様がいちご大福をくれました。
美味しかったですが、なんか腑に落ちません。
「いちご大福も妖夢も柔らかいから美味しそうねえカセさん」
「どういう発言ですか」
呆れているカセさんをよそに幽々子様は笑っていました。
私は美味しくありません。
なんかむしゃくしゃするので素振りをしてきます。
この寒い中してきます。
いってきます。