2019/06/01
六年目103
「ということで妖夢、今度の揚げ物宴会の出し物を考えておきなさい」
「え、そんな。幽々子様そういう主人の権限で従者をこき使ったらだめですよ」
「賞品あるわよ」
「やります」
梅雨をからっと乗り切ろう、揚げ物宴会の出し物をすることになりました。
私はこういうのは向いていないので、得意な人に聞きに行くます。
「イマナさん、入っていいですか」
「ちょい待ちな」
待ちました。
イマナさんは宴会のプロです。
こういうときはプロに頼るのです。
本日のおやつ
・たまご蒸しパン
「おやつ持ってきました」
「でかした。こっち座り」
座り、をします。
イマナさんの部屋はものが多すぎて汚いので座るところも限られます。
イマナさんはみるみるうちに蒸しパンを食べきってしまいました。
「食べ終わった。それで、宴会芸か」
「何か簡単で受けるものないですか」
「難しいこと言うな」
前の宴会でやったマジックはすごかったです。*1
そういうのが覚えられたら良いのですが。
「ものまねなんてどう?」
「ものまねですか」
「あれは身内だからこそ受けるからね」
「なるほど、いいアイデアですね。だれのものまねをしたらいいですか?」
「そりゃあもう、相場は決まってる。偉い人だよ」
「偉い人ですか」
「Y子さん、カセさん、そして幽々子様だね。あああとナコちゃんみたいなのも面白かも。ほら堅物だし」
「か、堅物……」
どうやら難易度は難しいです。
でもしょうがないです。
フミタさんを巻き込んで練習することにしましょう。
*1 2018/06/02 五年目104