2019/07/11
六年目143
今日はお団子屋さんに行きました。
唐突にみたらし団子が食べたくなるのは誰しもが知ってる経験です。
「あ、今泉さん。と、誰かが居ますね」
珍しく今泉さんが人と話していました。
「あ、来た。来ると思った」
「来ると思われてたのは魂魄妖夢です。食べ物のある所に我あり」
お辞儀をしたらその人は深く頭を下げて両手を合わせました。
「成美です。成子って呼んでね」
「なる、え?」
「ちょっと」
「ごめんごめん。成美です」
何やらおてんばそうな女性と仲良くなりました。
本日のおやつ
・みたらし団子
「それで、魔法の森じゃ誰もお供えに来ないから自分できてやってるのよ。お金払ってね!」
「ぷふふ」
「面白いでしょうこの娘、私も最近出会ったんだけど」
今泉さんとも最近出会った成美さんはとてもおもしろかったです。
地蔵自虐を次々と披露してくれます。
「しばらく誰とも喋らないと、いざ喋ろうという時に緊張して固まっちゃうのよねえ。石だけに」
「くふふ」
「もぐもぐ、あまりに一人だから右手と左手でじゃんけんしたことがあるわ。毎回あいこだけど。あ、今食べてるのはあんこ」
「うふふ」
愉快な人ですが自虐がひどいです。
最初は面白かったのですがなんだか悲しくなってきます。
「あの」
「うん?」
「お供えです。一本」
「あらまあ」
ということでお地蔵さんにお供えしておきました。
恩返しに期待しましょう。
ちょっとだけ楽しみです。