2020/02/25
「へーい妖夢ちゃんいらっしゃい来ると思ったよ」
「何か嫌な予感がしますね」
おだいどこから美味しそうな匂いがしたので行ってみるとにこにこのY子さんに出迎えられました。
こういうときはだいたいお手伝いとかそういうやつです。
「はい味見してみて」
「え」
「ほら早く」
「え、なんです。腐ってるかどうかの判断ですか」
「失礼ねえ」
どうやらただの機嫌がいいY子さんでした。
ありがたくいただきます。
「すごくいいにおいします。こしょうですか」
「ん、まあ色々香辛料入れた。ニオイ消しに」
「ニオイ消し?」
「いいからほら。まずスープから」
「んークリーミィで美味しいです」
「でしょ。これも柔らかく似たから美味しいわよ」
「どれです?」
「これ」
「なんかのお肉ですか。たしかにぷるぷるです」
「んふふ」
「え、なんのお肉ですか」
「子羊の」
「ああ、どうりであまり見ない感じなんですね。もぐもぐ、あれ、結構濃厚ですね。内蔵ですか」
「脳みそ」
「は?」
「子羊」
「それは知ってます」
「脳みそ」
「……」
「美味しい?」
「Y子さんは食べました?」
「うんにゃ。だから味を聞いてる。早く言いなさい」
「すぐそういう事しますね!」
ということで脳みそを食べました。
本日のメニュー
・子羊の脳みそスープ
・チーズオムレツ
・バゲット
・トマト
・ポテトサラダ
「あら美味しそうに仕上げたわねえ。紫も喜ぶわ。流石はY子さん」
「光栄です」
私の尊い犠牲により完成されたスープです。
みな美味しく味わって下さい。
「あのですねY子さん、私も言われればちゃんと味見しますので食材を内緒で食べさせるのはやめてください」
「だって言うと妖夢ちゃん嫌がるから」
「まあそれは」
だって脳みそですもん。
今回は美味しかったから良いですけど、自重して欲しいです。
まあ美味しかったからいいんですけど。