2020/05/02
「サラダ菜が安かったの」
Y子さんは両手いっぱいにサラダ菜を抱えていました。
もはやサラダ菜に包まれていました。
「じゃああれやりましょ、第一回チキチキ美味しいサラダ選手権大会」
ということで始まりました。
参加者はY子さんと私とカセさんです。
幽々子様は食べる係です。
「これシェフ、持ってきてくれたまえ」
「まずは私が!」
「期待薄ね」
私からですが、ひどいです。
「妖夢、説明を」
「サラダにポポロンを載せると美味しいです」*1*2
「妖夢ちゃんクルトン」
「今Y子さんから説明があったようにクルトンを乗せると美味しいです。なのでサラダ菜にトマトとたっぷりのクルトンをのせてマヨネーズをぶちゅちゅ」
「下品だけどまあまあね。優良可の五段階評価で言うと七点ね」
「なんですって?」
よくわかりませんがマヨネーズのおかげで高評価です。
「じゃあ次は私」
「Y子さんのは期待ねえ」
「サラダ菜はお豆腐と合いそうなんできゅうりと湯がいたささみをのせて塩のドレッシングをまぶしてみました」
「あらさっぱり。美味しいわねえ。タンパク質もたっぷりでむきむきになっちゃう」
「幽々子様、そうはなりません」
「八点かなあ」
私のツッコミは無視されてしまいました。
「こんにちは」
「こんにちはカセさん」
「さあオチ担当ですよY子さん」
「もう入りからおかしいわよね」
「外野がうるさいですが私は勝ちに来ました」
「ほー」
「具材はアボカドゆで卵トマトといんげん豆です。ごま油と塩で召し上がってください」
「あら美味しい。これあれね、お刺身とかいれるやつ」
「流石にそれは入らなかったので我慢してください」
「うーん、まぐろとかと食べたいわねえ」
何か二人で通じ合っていました。
「じゃあ結果発表します!」
「あれ待ってください、もう私の優勝なくないですか?」
「三位は妖夢のやつ」
「ほらー」
最初に点数言ってしまったので楽しみがありませんでした。
「二位はカセさんのやつ。お魚が入ってれば満点だったけど」
「残念です。今度紫様に頼みます」
「一位はやっぱりY子さんね。これでごはん食べられちゃう」
「……ふふん」
「カセさん、Y子さんが無言で勝ちに浸っています」
「鬱陶しいね」
ということでY子さんの優勝で決まりました。
マヨネーズぶちゅちゅじゃ流石に勝てませんでしたが、いっぱいお野菜を食べられたので良かったです。
健康で楽しい食事でした。
*1 2015/01/25
*2 2017/09/05