2020/05/03
「不満」
「勝手に人の部屋に入ってきて何なんですか」
フミタさんが唐突に「おうきけやおら」とか言いながら私の布団に潜り込みなんか不満がっていました。
せっかくきれいにお布団を敷いたのに、私は怒っても良いはずです。
「何が不満なんですか」
「お前ら真面目すぎるんだよ!」
「はい?」
「うちんとこの後輩はなんでこんな真面目なやつばっかなんだ!」
「……どういうことです?」
「後輩から頼られたいんだけどどうしたらいいかな?」
「それが本音ですか」
面倒な話っぽいのでお酒を飲むことにしました。
というかフミタさんはもう酔っていました。
本日の秘密のお酒
・ウイスキーのソーダ割り
・一口チーズ
・ちょこっとチョコ
「なんかカセさんの部屋みたいですね。えへへ」
「えへへじゃなくてさ」
「というか誰の事言ってるんですか」
「ツシマっちとかノゾっちとか」
「あの子たちは真面目なのが良いんじゃないんですか。というかフミタさんと仲良いじゃないですかお二人とも」
「ついてきてくれるのがあの二人しかいねえんだよ」
「フミタさんあれですからね。あの、あれですよね。あれ」
「どうした急に会話下手になったな」
フミタさんは独特で勢いがすごいのでついてける人が少ないのです。
「とにかくあの二人は別に頼って無いことはないと思いますよ」
「そなのー?」
「なんですその可愛い返事」
「あの二人なんでも出来ちゃうんだよなー」
「出来良いですからね」
ということで解決しない悩み相談会は終わりました。
フミタさんはほろ酔いで気分良く部屋に戻っていったので良いとします。
これも同僚? 後輩? の努めなのです。