2020/06/01
「いや知ってましたけどねはい」
「カセさんねえ聞いてカセさん」
「あー! 別にカセさんに言わなくていいじゃないですかもー!」
「だってまさかそんな阿呆みたいな勘違いしてるなんてマジうけるマジ」
「……なんか騒がしいな」
別に阿呆ではありません。
本日のおやつ
・抹茶あんもち
ということでおやつを食べながら振り返ります。
「そんでなんなの」
「ただ私が六月に入りましたねって言っただけです」
「その後一年ももう半分終わったんですねとかしみじみした顔でいったじゃん」
「いや言いましたが」
「そんでその後私が『いやあと一ヶ月経ったら半分でしょ』って言ってもよくわからない顔してたじゃん」
「いやしましたが」
「ほら」
「それがなんだって言うんですか!」
「カセさん見てみ」
「なんか口をむにゃむにゃさせてにやにやしてます」
「そゆこと」
別に全然おもしろくないです。
カセさんもフミタさんも笑いのツボが浅すぎます。
「妖夢ちゃんそういうとこ結構ぐだぐだだよね……うう」
「カセさん笑いながら泣きそうにならないでください」
「妖夢ちゃんこの前『まぎらわしいって言葉まぎわらしいですよね』ってなんかもう訳わかんないこと言ってたよね」
「んふふ……」
「フミタさんカセさんをこれ以上笑わせないでください」
言葉の間違いなんてよくあることです。
たまたま私が多いだけです。
それなのに笑うのはおかしいです。
……二人のいい間違いもこれから血眼になって探すことにします。