2020/06/18
「ひい!」
「さて庭の掃除でもしてくるかな」
「だめよカセさん普段やらないでしょそんなの」
「……なんですかこの参上は」
「妖夢、怒りを分散させたいからフミタさん呼んできなさい」
「もうここにいますしさっきフミタさんにはしっかり説教しておきましたので残りは皆様のみです」
Y子さんの後ろには青い顔で体操座りをして何やらぶつぶつ言っているフミタさんがいました。
どんな怖い目に会ったらああなるのでしょう。
「はい、弁解します」
「幽々子様どうぞ」
「幽々子様お願いします」
「幽々子様、私怒られたくないのでうまい弁解を」
幽々子様は昨日の飲み会で非常に汚くなった居間を一瞥して目をかっと見開きました。
「飲みすぎちゃったごめんぴょん」
そしてY子さんのお説教が始まりました。
本日のおやつ
・にぼし
「……」
「……」
「……」
「出すだけ良いと思ってください」
「にぼし美味しいですにぼし美味しいです」
にぼし美味しいですとしか言わなくなったフミタさんはさておき、私とカセさんと幽々子様はしっかり怒られました。
幽々子様もしっかりとです。
主人なのに。
主人なのに従者にしっかりと怒られていました。
怒られるのは嫌です。
特にY子さんが起こる時は周りの空気が急に冷えついて体の震えが止まらなくなるのがだめです。
反省しなくてはいけません。
楽しいのは良いのですが、お片付けはしっかりです。
あとY子さんの秘蔵のお菓子に手を出すのは絶対にもやりません。
それだけは同じ過ちをおかさないようにしましょう。