2020/07/16
「あ、おはようございます」
「おはよう」
「どうですか具合は」
「ん、ぼちぼちでんな」
朝ごはんにカセさんが復活しました。
昨日まで清掃の方々は大きな仕事をしていたのであまり食事を一緒にできなかったのです。
「お布団の入れ替えと、なんでしたっけ」
「屋根と外壁の修繕、一部従者部屋の家具の置き換え、模様替え」
「清掃の仕事なんですかそれ」
「多分違うけど、一番近いのがうちなんだよね」
お疲れさまでした。
そういえばお風呂の壁がきれいになってたような気がします。
「え、それは知らない。うち以外がやってると思ってた」
「カセさんが知らないってどゆことですか。なんか変な色できれいに塗られていました」
「まあ予想はつくけど」
「気づいたー?!」
フミタさんがやってきました。
本日のメニュー
・昨日の残りの生姜焼き
・冷奴
・たまごとほうれん草のおみそ汁
・春雨サラダ
「いやさーびっくりするかなと思って」
「フミタさんかなあと思ったわ」
「ですよねー! あ、Y子ちゃんおかわり」
幽々子様は満足そうでした。
カセさんはあの薄紫に塗られた壁に不満そうです。
「もう少し明るい色が良かったでしょ」
「ほらアジサイよ。ラベンダー? 朝顔でもいいけどキレイっしょ。幽々子様も気に入ってんだからさ」
「まあいいけど。フミタ、これからは言われたことをやりなさい」
「あーい」
どうやらあの日にやってたようです。*1
清掃の方々は部屋が近いため、そのまま自分の部屋に戻ると誰かが気づくと思い私の部屋に来たそうです。
「どっきり大成功」
「フミタさんが何をどこまでそうさせるんですか」
「私のクリエイター精神がさあ、サービス精神がさあ、エンターテイナーな所がさあ!」
「フミタうるさい」
「あーい」
ともかくこのうるささが戻ってきました。
お疲れさまでした。
今夜お風呂に入る時フミタさんが頑張った壁をまじまじ見ることにしましょう。
*1 2020/07/14