2020/08/12
「カセさん、不調の所悪いのですがY子さんにお買い物を頼まれたのでついてきてくれませんか」
「ぐるるるるるる」
「この前より犬っぽくなってる」*1
もうカセさん中毒者なのでは。
と思いましたが幸い手はぷるぷるしていませんでした。
良かった。
「……何買うの」
「いつもふきんとかに使ってる用の布とちっちゃめのはたきをいくつかとハムです。私は荷物持ちになるので」
「ハム……」
「ハムです」
ハムです。
ハムはともかくその他のものは私ではわからないのでカセさんを引きずって里に行きました。
とてもだるそうでしたが里に行くと少し元気になったようでした。
「こっちのがふきんとかに向いてる。あっちのはもう少し良いやつに使える」
「例えばなんですか?」
「妖夢ちゃんの服とか」
「え、私の服ってふきんの一つだけ上なんですか。ショックなんですけど」
「冗談冗談」
「もう、よしてくださいよ。じゃあ私お会計してきますので」
お釣りが合ってるか頑張って計算して、きちんとお買い物を終えました。
ここのお店はおじいちゃんがやっているのでたまにとんでもなく多くお釣りをもらったりします。
「カセさん、終わりまし……カセさん」
「ん」
「カセさん」
「んっぐ、んっぐ」
「ああもう一気に……」
「んっふうううぅぅうぅ」
外に出たらカセさんがここぞとばかりに麦酒を飲んでいました。
近くにお店があるとは言え、ほんの二分くらいの間にです。
もうだめです。
カセさんはアルコール世界の住人です。
「妖夢ちゃんにもおごるよ」
「いや、まだお昼なんで」
「酒に時間って関係ある? 私は無いと思うけど。おじさん、麦酒もう二杯。いい、座らない。ここで飲んでく」
ということで一杯だけお付き合いしました。
カセさんは三杯飲んでいましたが、なんとかそこで我慢してました。
えらいです。
えらいのでしょうか?
まあいいです、えらいと思います。
我慢しすぎるのも良くないです。
本日の秘密のお酒
・麦酒
*1 2020/08/10