2020/10/19
「わあ!」
おだいどこからいい匂いがしたので行ってみると、素晴らしい光景が広がっていました。
「Y子さん、ステーキなんて素敵ですね!」
「その台詞何回目?」
だってステーキなんて素敵ですもの。
「妖夢の声で来た」
「妖夢ちゃんの声が聞こえたから来た」
そしてカセさんと幽々子様も来ました。
そんなに声が大きかったでしょうか。
「あ、私お手伝いします」
ということで人参のグラッセは私が作りました。
本日のメニュー
・ビーフステーキ
・人参のグラッセ
・焼きアスパラガス
・焼きたまねぎ
・トマトスープ
「美味しいですねえ、お肉は美味しいですねえ」
「なんか不憫な子ねえ」
不憫ではないです。
「でも妖夢ちゃんの人参うまい」
「そうねえ」
グラッセは褒められました。
嬉しいです。
「まあ私も最近上手になりましたので。要領というかコツが掴めてきましたね。この調子でY子さんのお仕事を奪ってしまいますよ」
「グラッセ一つで喋り過ぎじゃない?」
Y子さんの言葉に幽々子様とカセさんは震えて笑っていました。
グラッセでも喋ってもいいじゃないですか。
でも褒められるのは嬉しいのでどんどん色々なものを作れるようになります。
私は成長する女です。