2020/11/09
「幽々子様入っていいですか。今日のおやつの」
「ぬふふん」
「あ、それ」
幽々子様は昨日のおみゃーげの日本酒を抱いていました。*1
「それ美味しかったですよ」
「あげないわよ」
「それは幽々子様のものですので」
「大事な時に飲もうかしらー。せっかくのカセさんからの贈り物」
まるで赤ちゃんをあやすように日本酒の瓶を撫でています。
あったまっちゃうと思います。
「それでなによ妖夢」
「はい?」
「なんで私の部屋に来たの」
「ああ、そうですね。今日のおやつなんですが、蒸しパンです」
「ふむ」
「私が良かれと思ってY子さんのお手伝いをしたら失敗したので皆さんの部屋に誤りに回ってます」
「そう……」
「さっきフミタさんに胸ぐらつかまれました」
「……不憫な子ねえ」
こういう日もあるのでしかたがありません。
本日のおやつ
・失敗した蒸しパン
*1 2020/11/08