2020/11/23
「美鈴さん、お土産です」
「わお！ ありがとうございます」
「咲夜にはこれを。レミリアや妹さんにも渡しておいてください」
「はーい」
美鈴さんには温泉の素と彼岸花の形を模した置物をあげました。
咲夜と吸血鬼姉妹にはお菓子です。お菓子はいくらあっても良いです。
私のセンスです。とてもいいセンスだと思います。
「一周して格好いいですね。部屋に飾ります」
「ははあん、一周ですね」
私のセンスは一周すると良いそうです。
「私温泉まんじゅう以外っていったんだけど」*1
「それ、中はプリンです。温泉プリンまんじゅう」
「……」
私のセンスは良いのです。
そのまま図書館に行きました。
「パチュリーさん、お土産です」
「……どうも。ちょっと、来て」
「はーい」
お礼なのかそうなのか、やってきた司書の小悪魔さんにお茶とお菓子を頂きました。
本日のおやつ
・なにかの紅茶のケーキ
・カフェオレ
「お二人にはしおりです。彼岸花の形をしている洒落たものです」
「赤とピンク……パチュリー様どっちが良いですか？」
「……あんたが先に決めなさいな」
「じゃあ赤にします」
「……ふっ、ふふっ、赤にしたわね」
パチュリーさんは突然笑い出しました。
表情は本の向こうで見えませんがぷるぷる震えています。
「赤の彼岸花の花言葉は『諦め』『独立』。あんたここをやめたいの？」
「いや、そう思ってないですけどー」
「かわってピンクの方は相手を思いやるとか尽くすとか、そんな感じ。深層心理が垣間見えるわね」
「いや違いますって。パチュリー様そんな花言葉とか信じないでしょ」
「でも、面白いから……くふっ、ぅふふ」
「笑いすぎですよー！」
なんかツボに入っていたようで良かったです。
震えるパチュリーさんにお礼を言って帰路につきました。
あんなに喜んでもらえるとは思いませんでした。
明日は早苗に私に行きましょう。
喜んでもらえると良いな。
*1 2020/11/18
