2021/05/15
「あとはどこをやれば?」
「その押入れ……できる?」
「……やってみます」
カセさんのお仕事が今日とても大変とのことでお手伝いをしました。
今日はあまり使われていない部屋の奥の奥の奥の押入れの整理です。
「……ほこりがじゅうたんみたいになってますね」
それを取り除き中のものを取り出しました。
「あれ、これって」
そこで面白いものを見つけました。
本日のおやつ
・桜餅
・みたらし団子
「ぷぷぴぽぽぽぴぷぺぱぱぺ」
「幽々子様、飲み込んでからお願いします」
何言ってるか全然わかりませんでした。
多分珍しいものを、とか懐かしいものを、とか言ったんでしょう。
見つけたのは古い古い写真です。
「この隅のちっこいおもちみたいなのが妖夢よ」
「嘘つかないで下さい。その横の可愛らしいお子様が私です」
「自分で可愛いって言うのよねえ……」
Y子さんがなんかぼやいていました。
気にしません。
「あら妖夢、こっちには妖忌がいるわよ」
「破り捨てましょうそんなの」
「あら辛辣」
「興味ないです。もっと可愛い私の写真はないんですか。それか幽々子様の」
「私のは少ないわねえ。写真には映らないようにしてるの」
「そうなんです?」
「魂抜かれちゃうから」
「幽霊ギャグ……」
昔の話はあまり好きではないです。
あんまり覚えてないからです。
大事なのは未来です。
未来のために修行しましょう。
それが良いです。