2021/07/10
「妖夢」
「うわあ! びっくりした幽霊かと思うのでやめてください幽々子様」
「幽霊よ」
幽霊でした。
それでも本を読んでる時に後ろに立たないでほしいです。
「外出するの」
「あ、はい。じゃあ私も」
「ついてこないで」
「え」
「一人でふらふらとしたい気分なのよ」
「紫様も居ないで、一人でですか?」
「そ。一人は心を広くするわ」
「……不安なのでついていってもいいですか」
「だめです。じゃあY子さんに聞いてきても……って居ない」
幽々子様が居なくなってしまいました。
不安ですが、あとを追うのは無理です。
幽々子様の足跡はほとんど無いからです。
本日のおやつ
・フルーツ大福
「わあ美味しい。幽々子様も居ればよかったのに」
「だよねー」
Y子さんカセさんで頂いてしまいました。
数が限られているので今いる従者内で分けちゃいました。
幽々子様が居ないので仕方ないです。
「まあ幽々子様強いから大丈夫でしょ」
「はい、私より強いです」
「……妖夢ちゃんってなんでいるの?」
「カセさん、それを言うのはあまりに酷です」
「ごめん」
気づいていましたが、気づいていないふりをします。
それでいいんです。
悲しくなってきたので今日の夕ごはんはやけ食いです。
幽々子様のせいです。
帰ってきたら文句言います。