2021/09/25
「今日の修行も終わりました。さて……」
私は隠していたおまんじゅうを取り出しました。
部屋に勝手に入ってきそうな幽々子様もフミタさんも今日は居ません。
私の邪魔をする者はいないのです。
「入るわよがらー」
「鈴仙んんんんん!」
「危ない危ない!!!!」
危うく友を斬るところでした。
髪の毛何本かで済んで本当に良かったです。
部屋で死なれるとめんどうなのです。
本日のおやつ
・隠しまんじゅう
「これは私のなので、鈴仙のはありません」
「べ、別にいいわよそんなの」
「あと鈴仙、部屋に入るときはノックをしろと教わらなかったのですか」
「あんただしまあいいかなと」
「斬られたいのですか」
「ねえいつもより冷静なぶんめっちゃ怖い」
「斬」
「すみません」
ともかく反省したようで許してやります。
「して何用ですか。私の秘密おやつタイムを邪魔してまでの用ですか」
「貰い物の洋菓子が余ってたから届けに来たついでに部屋に寄っただけなんだけど。Y子さんに渡しといたわよ」
「もう鈴仙水臭いですね! おまんじゅう一口食べます?」
「いやいいわよ……」
「全くもう鈴仙は臭いんですから」
「水だよね? 水臭いんだよね?」
今日の鈴仙はいいやつでした。
あとで洋菓子を頂きます。
このおまんじゅうも食べます。
お菓子は全部私のものです。
誰にも渡しません。