2021/10/08
「これ妖夢妖夢これ」
「妖夢ですこれ」
「今から出かけるの?」
「紅魔館へ行こうかと思っていました。本を返しに」
「ナコさんがお昼を食べながらでも良いから妖夢とちょっと話したいって言ってたわよ」
「え、わかりました。でもナコさんが幽々子様に言伝なんてするんですか」
「ちょっと心を読んだだけよう」
「なんだそうですか」
今日記を書いて冷静に考えるとなんかおかしいです。
なぜ今朝の私は納得したのでしょうか。
本日のメニュー
・オムライス
・きんぴらごぼう
「それはもう以心伝心ということでいいんじゃないんですかね?!」
「ナコさん顔怖いです近いです」
「あ、すみません……」
「オムライス美味しいです」
「それはそれは」
一瞬狂気が垣間見えましたが、ナコさんはいつものすんとした顔に戻っていました。
今朝幽々子様に「心読まれてましたよ」と言ったらこれです。
「ところで私に何の用でしょう」
「幽々子様の好きな柄とか知っていますか? こういうのは妖夢ちゃんに聞くのが一番かと」
「柄ですか」
なんでもお和服担当になり、幽々子様の言うがままに作ったり直したりしていたようなのですが、*1
たまにはオリジナルでお和服を作ってプレゼントしたいとのことでした。
流石に愛が重いです。
「幽々子様はちょうちょが好きです」
「やっぱりそうですよねえ……ありがとうございます。考えてみます」
「お和服担当、楽しいですか?」
「天職です。まさに天にも昇る心地」
「あはい」
幸せそうで何よりです。
私も庭師は天職ですが、天には昇ったことはありません。
転職したら天にも昇る天職に出会えるのでしょうか。
今の所予定はありませんが……
*1 2021/09/12