2021/11/05
「今日のお昼は何かなと思いまして」
「あー良かった手伝って」
Y子さんは何やらへとへとになっていました。
足元にはなにかの生地がおいてあります。
「おうどんですか」
「代わりに踏んで。結構疲れるのよ」
「任せて下さい」
踏むだけなら簡単です。
お料理は時に力技も強いられます。
「妖夢ちゃん私より重いから」
「む、それはちょっとあれがありますよ。ごへー」
「でも事実でしょ」
「それは私がこう、筋肉です。見て下さいこの二の腕を」
「ぺにょぺにょだけど」
「中にこうぎっしり詰まってるんですよ」
「たい焼きじゃないんだから」
上手く伝わりません。
身長は同じくらいですが、確かにY子さんより私の方が重いです。a
でもこれは修行によって作られた強靭な体ゆえのことなのです。
本日のメニュー
・しっかりコシの強いかけうどん
・厚揚げ納豆
・だし巻きたまご
「幽々子様、美味しいですよね。私の筋肉のおかげです」
「Y子さんこの子はどうしたの」
「いやちょっと気にしてる所をついてしまったみたいで……」
「気にしていません! これは名誉有る体重なんです!」
「名誉ある体重って何よ」
「じょん!」*1
ともかく私の修行のおかげで美味しいおうどんでした。
感謝されるべきです。
褒められるべきです。
美味しかったです。
*1 2021/11/02