2021/12/04
「鈴仙、それババですか?」
「……違うけど」
「じゃあそれで。あ!!!」
「やーい引っかかった」
「はあ、やめにしましょうか」
「ちょっと!」
そもそも二人でババ抜きは辛いです。
いくら暇と言っても辛いです。
「だってしょうがないでしょY子さん来ないんだし」
「Y子さんのせいにしないで下さいよ鈴仙、きっとY子さんは大事な用があるんですよ」
「ごめーん寝てた寝てた。んじゃおやつでも食べながらやっちゃいましょ」
「……」
「……ね?」
「何がね? なの?」
鈴仙は阿呆なのでわかっていないようです。
私もちょっとわかっていません。
その後は永遠亭合同忘年会の打ち合わせをしました。
本日のおやつ
・最中
「美味しい」
「ね?」
「あんたが作ったんじゃないでしょ」
「でもY子さんが出してくれたということは白玉楼から出たということでもはやそれは私です」
「あー忘年会楽しみだなー」
「無視しないでくれます?」
鈴仙のくせに生意気です。
そういえば、以前の失態を覚えていないようです。*1
忘れっぽいやつです。
涙と鼻水流しながらお酒を拒んでいた鈴仙は一生忘れません。
「今年はしっかりして下さいよ?」
「私はいつもしっかりしてるけど?」
しっかりしてないやつがそう言うんです。
私は違いますが。
私は鈴仙と違ってしっかり楽しみます。
鈴仙と違って。私は。
楽しみです。
*1 2018/12/15