2021/12/16
「こ、これどこに置けば……」
「おーう誰かわからんけどサンキュ」
「フミタさん、私です」
魂魄妖夢です。
流石に力持ちの私でも四人分のお布団はちょっと難しかったです。
年末も近いので、清掃グループのお仕事を手伝うことが多くなってます。
「今日カセさんの部屋来るだろ?」
「行きますよ。我が物顔で言いますねフミタさん」
「ほぼ毎日行ってるからな」
「酒飲みですねえ」
「カセさんがな」
フミタさんも大概だと思いますが。
「だってわたしゃカセさんに誘われて行ってるからな。あ、帰るついでにこれY子さんとこ」
「そなんですか。これまた大きい箱ですね」
「んじゃまた後で」
荷物運搬係の魂魄妖夢です。
今宵も荷物をお運びします。
本日の秘密のお酒
・焼酎の緑茶割り
・草餅
・乾き豆
・甘い玉子焼き
・ビーフジャーキー
「おー甘味!」
「Y子さんからの差し入れです。玉子焼きも」
先程の荷物の中にはY子さんの機嫌を良くするものが入っていたようです。
内容は知りません。
「年末ですねえ」
「忙しくなるとそう感じるね」
「だよなー」
「フミタさんいつも暇そうですが今日は忙しそうでしたね」
「フミタいつも暇だから今日は忙しくしてやった」
「なるほど」
動くと止まらない人ですが、言わないと何もやらない人です。
「そろそろ熱いお茶割も飽きてきた」
「そりゃカセさん毎日飲んでるからな」
「熱燗やろう、熱燗」
「んじゃ明日はそれで」
お姉さん二人はお金を持っています。
明日も参加してご相伴に預かりましょう。
年下の特権です。
うひひ。