2021/12/17
里のお茶屋に行ったら見知った顔が話していました。
間に入ったら、それは言い合いだということに気づきました。
「スイーツ忘年会ですよ、響きがもう、それはそれは奇跡的に盛り盛りです! ここの甘味屋が年末仕様になるみたいですよ!」
「えーお酒飲みたいお酒。いいじゃんいつもどおりで」
「……もちゃもちゃ」
「鈴仙、私が来たので話を簡単に説明してください」
「な、急に来たのになんて偉そうな」
鈴仙よりは、ちょっと偉いと思います。
本日のおやつ
・みたらし団子
・ほうじ茶
鈴仙の話をまとめると、毎年恒例の女子忘年会、今年は趣向を変えてみようという話でした。
早苗は甘いものをたらふく食べる回、鈴仙はいつもどおり、咲夜は先程から三色団子をもちゃもちゃしながら眉間にシワを寄せています。
「私どっちもやりたいです」
「すみません、考えたんですがちょっと私の都合が」
「早苗は忙しいですからね。早苗抜きでやるのも何か違いますし。鈴仙、諦めてください」
「なんで私の案すぐに却下するのよ!」
「だってそんな兎だということを隠しているやつの案なんて」
「全然関係なくない?!」
よく考えたら全然関係ありませんでした。
鈴仙を前にするとつい熱くなってしまいます。
「咲夜さんはどう思います?」
「もちゃもちゃ」
「なるほど、早苗の案で行きましょうか」
「言って無くない?!」
「もちゃもちゃ、ごくん。ねえねえ」
「なんでしょう」
「普通に飲みながら甘いもの食べればいいじゃない」
「……」
「……」
「……」
「じゃ、決定ね。もちゃもちゃ」
決定しました。
そういえばそうです。
別日に出来ないならいっぺんにやれば良いんです。
そんなことにも気づかないなんて、やっぱり鈴仙です。
ともあれ、去年もやったプレゼント交換は今年も継続です。
また私のセンスが光るときがやってきます。
今から考えなくては。
忙しくなってきました。わくわくします。