2022/01/15
「……フミタさん」
「これがあいつの本気や」
フミタさんがよくわからないキャラになっていました。
カセさんがおかしいです。
「行こうか。肉を焼きに」
「……フミタさん、私カセさんの隣歩く自信無いです」
「ワシもや」
今日のカセさんはおかしかったです。
私はそういう経験が無いのでわからないのですが、想い人に会いに行くのにはこんなにも気合を入れるべき事なのでしょうか。
「カセさん」
「何妖夢ちゃん」
「流石に胸元があきすぎています」
「フミタ」
「私も同感」
「じゃ、ちょっと遠慮するか」
私が男性なら堕ちていました。
もうカセさんがやばいです。
おめかしがもう、本気です。
本日のメニュー
・焼き肉
~タン
壺漬けカルビ
良いロース
ハラミ
アブラホルモン
ザブトン
エリンギ
かぼちゃ
玉ねぎ
人参
ピーマン
タレごはん
冷麺
「あ、こころちゃんいますよカセさん」
「妖夢ちゃんさ、彼女は仕事中なわけだから。あんまり注目しないように」
なんか面倒くさい人間になっていました。
でも私もこころちゃんを愛でたいので話しかけます。
「こころちゃんこんばんは」
「あーどうもどうも。この間行った時はご主人にしか合わなかったの!」
「あ、幽々子様とですか。扇子のあれですか」
「それそれー」
こころちゃんはいつも通り無表情だけど可愛らしかったです。
とんとんと踊りながらの接客は唯一無二です。
「カセさん、せっかくなのでこころちゃんと会話を」
「……どうも」
「今日もイケメンですねお姉さん。そのお服似合ってますね」
「カセさん良かったですね……カセさん? カセさん!」
「カセさんも成仏かあ」
フミタさんがしみじみ言ってましたが結構危うかったです。
こころちゃんに褒められてカセさんが成仏仕掛けました。
帰ってからY子さんに報告したら大爆笑してましたが本当にぎりぎりでした。
カセさんの居ない白玉楼はきついです。
「せっかく気持ちよく逝こうと思ってたのに」
「本当に怖いのでやめてください」
カセさん、そろそろかもしれません。
その時は一瞬かも。
恐ろしいです。
しばらくこころちゃんに合わせるのはやめます。
まだまだ未練を残してほしいです。
怖い怖い。