2022/03/28
「……」
「……すう」
春もうららです。
美鈴さんがスクワットをしている途中の姿勢で寝ていました。
私は音を立てず紅魔館の門をくぐりました。
「こんにちはー。おやつ持ってきましたー」
今日の目当ては図書館です。
声をかけたのですが誰の声も来ません。
というより誰の気配もしませんでした。
まごまごとしていると近くに妖精が通りかかったので話しかけてみました。
「え?! パチュリーさんって外出するんですか?」
ということで門に戻りました。
本日のおやつ
・黒糖かりんとう
・シナモンかりんとう
仕方がないのでスクワット睡眠美鈴さんの隣に座っておやつにしました。
ちょうど美鈴さんが日陰になってくれてるのでちょうどよいです。
「それにしても良い天気ですね……ぽりぽり」
昼寝日よりでした。
新しい本を借りて読もうかと思いましたが、今日借りてもすぐ寝てしまうかも知れません。
「このシナモンのやつ美味しいですね……」
「あ、美味しそうなの食べてる」
「い、いつ起きたんですか?!」
「結構最初っから」
何でも私が通ったのは認識していたようです。
戻ってきた気配がいつまでたっても居なくならないので不思議がって目を開けたら、だそうです。
「パチュリー様に本渡しとくよ」
「あ、ありがとうございます。かりんとうどうぞ」
「どもども」
「あの、さっきの中腰で寝るの辛くないんですか」
「鍛錬鍛錬」
「流石ですね」
流石にそのまま寝るのは出来ません。
しかも気配を察知出来るような状態のまま。
「食べたら弾幕ごっこしましょう」
「いいね。寝起きに丁度いい」
「そう言っていられるのも今のうちですよ」
普通に負けました。
が、結構いい勝負しました。
さすがです。
美鈴さんは私よりも遅いのに弾が当たらないんです。
肉体派のふりしてきっと魔法使っています。
いつかは美鈴さんはひょいとひねるくらいしたいです。
その時まで、鍛錬鍛錬。