2022/05/05
「フミタさん」
「お、なんだどうした珍しい入れ入れ」
フミタさんはよく来ますがフミタさんの部屋に行くのはあまりないです。
「今日こどもの日らしいんですよ」
「妖夢ちゃんの日か」
「言うと思いました」
知っていました。
「こどもの日なのでなんかお菓子ください」
「そういう日じゃねえだろ今日」
「でもこどもの日です。私の日って言いましたよね?」
「なんか微妙に用意周到さを感じるの腹が立つな?」
「そんなこと言われましても」
しっかり用意してきたので困ります。
今日という日があるだけでお菓子もらえるのでありがたいです。
本日の秘密のおやつ
・バナナまんじゅう
「なんですこれ美味しいです」
「感謝せよ」
「ははーっ」
フミタさんは珍しいもの出してくれるので好きです。
「カセさんしかりフミタさんしかりなんで皆さん部屋にお菓子とか食べ物隠してるんですか」
「いや妖夢ちゃんもじゃん」
「そうですけど」
「みんな同じ気持ちやで」
「みなさん自分へのご褒美があると」
「ごめんそこまでじゃないや」
なんかもっと軽い理由だそうです。
私はいつも頑張る自分へのご褒美を持っていますが、なかなかそれは食べれません。
頑張っていないわけではないのですが、きっかけが無いのです。
「それで腐らせてたらもったいないやろ」
「……ぐう」
「あ、ぐうの音が出た」
これからは気軽にご褒美あげることにします。
もっと自分に優しくするべきでした。
フミタさんを見てそう思いました。
今日はひとつ、それを学びました。
おやすみなさい。