2022/05/12
「じょん!」*1
「なあに妖夢まだ怒ってるの」
「怒ってません。じょん!」
「じゃあなにその麺すすりは」
「じょん!」
うそです。
怒ってます。
これは仕方のないことなのです。
本日のメニュー
・きつねそば
朝ごはん前のことです。
「妖夢、これ妖夢」
「なんでしょう。もうすぐ朝ごはんですよ」
「私の部屋のおタンスの後ろに扇子が入っちゃったのよ」
「あらま」
「取って頂戴?」
主人にそう言われたら断れません。
幽々子様の部屋に行きました。
「え、この一番大きいおタンスですか」
「そうなのよう。妖夢ならちょっとずらして取れるでしょ」
「えーこれすごく重いんですよね……ちょっとやってみます」
「がんばれー」
幽々子様の部屋にある一番大きいおタンスはお和服がいっぱい入ってるとても重いものです。
私でもちょっとずつしかずらせないほどに。
「はあはあ、これ朝の運動量じゃないです」
「妖夢はやくなさい朝ごはんおそばだって伸びちゃうわよ」
「じゃあ幽々子様も手伝ってくださいよ」
「私お箸より重い物持てないじゃない?」
「こないだ親子丼の丼持ってかきこんでましたけど」
「いいから早く」
ということで朝ごはんに遅れたのです。
Y子さんとカセさんはもう食べ終わってますし、私と幽々子様のおそばはのびのびです。
Y子さんは気を使って茹で直すと言っていましたが、それはもったいないです。
「じょん!」
「だるだるのも悪くないじゃない」
「……まあそうなんですけど」
まあ、怒っても仕方ないので幽々子様のおあげ一口で手を打ちました。
でもやっぱりおそばは茹でたてがいいので次からは食べてからやります。
もりそばの季節です。今度はかためで食べたいです。
*1 2021/11/02